会長挨拶

 第3回日本Knee Osteotomy and Joint Preservation 研究会は2024年4月19日(金)~20日(土)の2日間にわたって香川県高松市のレクザムホールで開催いたします。もともと高松において2019年に開催される予定でありました日本Knee Osteotomyフォーラムが台風の襲来で1年延び、さらにその後のコロナパンデミックにより再び延期され、2020年の同フォーラムの発展的解消により高松での開催がついに幻となってしまいました。高松は瀬戸内海に面した風光明媚な街でありますが、四国在住の方々以外はなかなか訪れる機会のない街のようでもあります。一方高松は日本全国から公共交通機関を利用して意外に訪れやすい地であることもわかりました。開催に当たってこの高松を選んだ理由は、瀬戸内の素晴らしい海を眺めることができる会場でたくさんの先生方が関節温存手術、膝関節再生をテーマに闊達に議論できる場として、そして本会の未来へ向かっての飛翔の地としてふさわしいと考えたからです。12年前にHTOテクニカルカンファレンスとして始まったこの会も、年を追うごとに盛況となり今日を迎えることができましたことは一重に皆様のご援助のお陰と感謝いたします。

 今回のテーマは下肢骨切り術、UKAを含めた関節温存手術さらに関節再生です。意外と思われるかもしれませんが、国際的には人工関節の一つであるUKAも関節温存手術の仲間であると考えられています。そして最近のトピックスの一つである半月板修復や軟骨再生とAround the Knee Osteotomy (AKO)、足関節や股関節の温存手術などのテーマに対する発表を幅広く募集し有意義な発表と討論が行える会にしたいと考えています。会期も2日間、発表会場も2か所ですので多くのシンポジウムやパネル、一般演題などを組ませていただきます。海外よりJoint Preservation surgeryに精通した先生方にゲストスピーカ―として来日していただき実りあるディスカッションを含めた講演を予定します。

 コロナ禍の前までは毎年行っていました日韓Knee Osteotomyシンポジウムの再開を目指して現在のAKOと半月板修復、軟骨再生などのトピックスを日本と韓国のドクターに語っていただく企画も考えています。会期までもう少しです。皆様の自由闊達で熱い議論を期待しています。限られた時間の中でスタッフ一同、参加された先生方が自由闊達に議論でき十分に満足いただけるような会を準備できるよう一層努力いたします。そしてプログラム内容が決まり次第リアルタイムで順次ホームページに掲載いたします。

 また、2022年10月より本研究会のホームページも開設いたしましたのでこちらも併せてご覧いただければ幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い致します。

第3回日本Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会
学術集会会長
竹内良平